Tent
全覆いテントとは

全覆いテントとは、大規模施設の解体撤去工事において使用される、建物全体を覆う自立した密閉型仮設建造物です。全覆いテントにより外部環境から遮断された密閉空間を創り出し、その中で可能な限り大型重機を駆使して作業の安全性、作業塚の低減及び工期の短縮を図り、かつ周辺環境への粉塵飛散の防止や発生騒音の低減を実現し、地域住民の皆様に解体工事に他する安全と安心を提供します。

  • 環境にやさしい

    解体対象建屋がテントでおおわれており、気密性が高く、負圧に維持されていますので、粉じんの外部流出がありません。

  • 騒音の低減

    プラント設備や建屋解体時、テント内に防音対策設備が取り付けられるので、騒音が低減ができます。

  • 天候に左右されない

    建屋全体がテントでおおわれているため、天候による影響が受けづらく、計画的な解体が可能です。

  • 作業の安全性

    大型重機による解体工法の為、高所からの墜落・転落・飛来・落下などの重大災害が軽減できます。

  • 工期の短縮

    昼夜問わず24時間工事が可能で、大型重機により容易に解体できるため工期が短縮されます。

全覆いテントの付帯設備配置例

下図の大規模施設解体工事では、全覆いテントの屋根は不燃膜材料張り①、壁面は防炎膜材料張り②とした他、想定外の強風に 対応するため係留ワイヤー③を設置、両桁面内側の基礎天端+2.6mより上部28.2m間は防音パネル張り④とし、両妻面内側も 同じ高さまで防音シート張りとしました。 北と西側には、車両や解体重機の搬入出用前室を設置し、二重扉によって全覆いテント内の解体対象物の管理区域と屋外との 緩衝帯とし、そして作業員が管理区域へ入室するために、保護具を装着するクリーンルームとエアーシャワー室⑪を設置していま す。また、テント内を負圧に保つための負圧集塵機の反対側にラビリンス式カバー付の吸気口⑩を設け、内側はシートで開口面積 を絞れる仕様にしています。 南側には、防音区画された負圧集塵機室⑧と排水処理装置室⑨を、西側妻面には、消防隊突入専用のシャッター扉⑦を設置して います。 天井梁には、粉塵発生源の移動に合わせて噴霧位置をコントロールできるドライミスト噴霧装置⑫を、凸部テントにもドライミスト ファン⑬を設置しています。 また、粉塵滞留防止のためブロアを配置し、屋根が二重膜張りで透光率が小さくなるので、天井照明用水銀灯を設置しています。

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Flow
解体工事作業の流れ

  • STEP
    01

    事前調査

    解体工事等を行う建築物について、石綿等、ポリ塩化ビフェニル、フロン類等の人体又は環境に有害とされる物質の有無など周辺環境に与える各種調査を行います。
    調査内容:汚染物質サンプリング調査,分別解体に必要な調査,空気中DXN濃度測定,アスベスト含有建材の確認

  • STEP
    02

    施工計画の作成・届出

    事前調査の結果を基に、施工に関する計画書を作成させて頂きます。提出した計画書の内容をご確認して頂きながら、担当者が工事内容、施工法について説明させて頂きます。各市町村へ届出を行ないます。

  • STEP
    03

    準備工事

    解体工事等を行うにあたり工事看板の設置、足場養生や防音シート対策など、工事現場の安全性確保、騒音・粉じんを避けるテント仮設などの対処を行ないます。

  • STEP
    04

    内装・設備の撤去

    解体対象建造物内に残った什器ならびに、ガラス・ドア・住宅設備といった内装品とその他 残置物・残存物・工作物といったもので取り外しが利くものについて撤去いたします。

  • STEP
    05

    躯体の解体

    準備が完了したら重機により解体作業を進めます。作業は慎重に行い、埃が飛ばないよう水をまきながら綺麗に解体していきます。仮設テントを設置し、内部を負圧にして、解体工事における粉じんの飛散防止に努めます。

  • STEP
    06

    基礎・地下埋施設の解体

    建物の基礎および埋没した地下部分を重機を使い撤去し、地中に廃材・コンクリートがないか確認します。撤去工事の完了後、重機でもう一度確認作業を行います。

  • STEP
    07

    整地・片付け

    地中内の埋没物(コンクリートなど)等の有無の確認が終ったら平らに整地を行い綺麗な更地にします。
    使用した養生道具・重機の全てを撤収させて解体工事工程が完了となります。